分野 B|ビジネス

経営戦略の基本(経営理念・M&A・コアコンピタンス)

今の制度の過去問(3回分)では、MVV のビジョンが3回分で1問出ています。

シラバス案 Ver.0.1(2026年8月31日公表)の『1-2-1 経営戦略の策定』

最終更新

よく出る形

  • MVV(ミッション、ビジョン、バリュー)のビジョンを選ぶ(3回分で1問)
  • 問われるとしたら:事例で、アライアンスなど他社との関わり方を選ぶ形
  • 問われるとしたら:事例で、コアコンピタンスに当たる物を選ぶ形
  • 問われるとしたら:経営戦略の用語の記述から、不適切な物を選ぶ形
  • 問われるとしたら:PPM、エコシステム、TOB などの説明を a〜c で判定して組み合わせる形

覚えること

  • 経営理念(企業理念):企業経営の中核となる考え方で、判断や行動のよりどころになる
  • MVV:企業経営の中核となる考え方を、ミッション、ビジョン、バリューの三つに分けて示す
  • ミッション:企業の存在意義や使命
  • ビジョン:企業の存在意義や使命をふまえた、ある時点でのありたい姿
  • バリュー:ミッションやビジョンの実現に向けて、大切にする価値観や行動の基準
  • ベンチマーキング:優れた成果を出す他社や他部門の仕組みを測定し、自社と比べて改善する手法
  • ベストプラクティス:ある分野で最も優れた成果を出している、模範となる方法や事例
  • VUCA:変動性、不確実性、複雑性、曖昧性の頭文字を合わせた、未来の予測が困難な状況
  • PPM:事業を市場成長率と市場占有率から分類し、経営資源の配分を考える手法
  • コアコンピタンス:他社が容易に真似できない、自社の事業の中核となる強み
  • アウトソーシング:自社の業務の一部を、外部の企業に任せること
  • M&A:企業の合併や買収のこと
  • TOB(公開買付け):株式の買付けの期間や価格などを公表し、株主から広く買い付ける方法
  • アライアンス:複数の企業が、それぞれ独立したまま、協力して事業を進める関係
  • エコシステム:複数の企業や組織が連携し、互いに依存しながら共に成長する関係

ひっかけ

  • アライアンスは、相手の経営権を取得しない(M&A や TOB とのちがい)
  • アウトソーシングは、業務を外部に任せることで、企業を買うことではない
  • ビジョンは存在意義や使命ではなく、それをふまえたありたい姿

想定問題

4問(四肢択一)。選ぶと、その場で正解と解説が開きます。

想定問題 1四肢択一

A 社と B 社の関係を表す用語として、最も適切なものはどれか。

A 社は食品の製造会社で、B 社は包装の技術を持つ会社である。両社は、それぞれの経営の独立を保ったまま、新しい包装を用いた商品を共同で開発し、販売することにした。

正解:ア アライアンス

ポイント

他社との関わり方のうち、独立を保って協力する関係を選ぶ問題です。

考え方と解き方

他社と組む話なので、どれも当てはまりそうに見えます。経営の独立が保たれるかと、何を共同で行うかで分けます。

  1. 事例の両社は、それぞれの経営の独立を保ったまま、商品を共同で開発し、販売します。
  2. このように、複数の企業が独立したまま協力して事業を進める関係を、アライアンスといいます。
  3. したがって、最も適切なのは ア です。

ほかの選択肢

  • イ M&A は企業の合併や買収で、相手の経営の独立は保たれません。
  • ウ TOB は株式を買い付ける方法で、経営の独立を保って共同で事業を進める関係ではありません。
  • エ アウトソーシングは、自社の業務の一部を外部の企業に任せることです。共同で開発し、販売する関係ではありません。

覚えておくこと

  • アライアンス:複数の企業が、それぞれ独立したまま、協力して事業を進める関係

(テーマ・覚えること)

想定問題 2四肢択一

A 社のコアコンピタンスに当たる物として、最も適切なものはどれか。

A 社は食品の製造会社で、複数の商品を製造している。次の四つは、A 社が持つ物である。

正解:イ 長年の研究で築いた発酵の技術で、味の異なる多くの商品の開発に生かされている。

ポイント

企業の中核となる強みに当たる物を、事例から選ぶ問題です。

考え方と解き方

店舗や建物のように目に見える資産は、持っていても強みとは限りません。事業の中核で、多くの商品に生かせるかを見ます。

  1. コアコンピタンスは、他社が容易に真似できない、自社の事業の中核となる強みです。
  2. A 社が持つ物のうち、長年の研究で築いた発酵の技術は、味の異なる多くの商品の開発に生かされ、事業の中核を支えています。
  3. したがって、最も適切なのは イ です。

ほかの選択肢

  • ア 原料の購入の契約は、一つの商品の製造に使われる物で、事業の中核を支える強みとはいえません。
  • ウ 直営の店舗は販売の拠点で、事業の中核となる強みではありません。
  • エ 研修用の建物は新入社員の研修の場で、事業の中核となる強みではありません。

覚えておくこと

  • コアコンピタンス:他社が容易に真似できない、自社の事業の中核となる強み

(テーマ・覚えること)

想定問題 3四肢択一

A 社の経営企画の担当者は、全体戦略に関する用語を整理している。用語の説明として、適切なものだけを全て挙げたものはどれか。

  • a PPM は、事業ごとの市場成長率と市場占有率から、新製品の価格を決める手法である。
  • b エコシステムは、自社の業務の一部を、外部の企業に任せることである。
  • c TOB は、株式の買付けの期間や価格などを公表して、株主から広く買い付ける方法である。

正解:エ c

ポイント

全体戦略に関する用語の説明を、a〜c で判定する問題です。

考え方と解き方

a は手法の目的を、b は用語の中身を、別の物に入れかえた説明です。名前だけでなく、何のための物かまで覚えていると見分けられます。

  1. a は不適切です。PPM は、事業を市場成長率と市場占有率から分類し、経営資源の配分を考える手法で、価格を決める手法ではありません。
  2. b は不適切です。エコシステムは、複数の企業や組織が連携し、互いに依存しながら共に成長する関係です。業務を外部に任せることはアウトソーシングです。
  3. c は適切です。TOB(公開買付け)は、株式の買付けの期間や価格などを公表し、株主から広く買い付ける方法です。
  4. したがって、適切なのは c だけで、エ です。

ほかの選択肢

  • ア a は不適切です。PPM は、事業を市場成長率と市場占有率から分類し、経営資源の配分を考える手法で、価格を決める手法ではありません。適切な c が入っていません。
  • イ a も b も不適切です。a は PPM の目的、b はエコシステムの意味が誤りで、適切な c が入っていません。
  • ウ c は適切ですが、b は不適切です。エコシステムは、複数の企業や組織が連携して共に成長する関係で、業務を外部に任せることはアウトソーシングです。

覚えておくこと

  • PPM:事業を市場成長率と市場占有率から分類し、経営資源の配分を考える手法
  • エコシステム:複数の企業や組織が連携し、互いに依存しながら共に成長する関係
  • TOB(公開買付け):株式の買付けの期間や価格などを公表し、株主から広く買い付ける方法

(テーマ・覚えること)

想定問題 4四肢択一

経営戦略の策定に関する用語の記述として、最も不適切なものはどれか。

正解:ウ VUCA は、変化が少なく、先行きが読みやすい経営環境の状況を表す言葉である。

ポイント

経営戦略を考える上で使う用語の意味を、記述から判定する問題です。

考え方と解き方

VUCA は、名前の響きだけでは意味が想像しにくい略語です。戦略を考える前提となる、環境の状況を表す言葉と結びつけて覚えます。

  1. 経営理念、ベンチマーキング、ベストプラクティスの記述は、それぞれの意味に合っています。
  2. VUCA は、変動性、不確実性、複雑性、曖昧性の頭文字を合わせた言葉で、未来の予測が困難な状況を表します。変化が少なく先行きが読みやすい状況ではありません。
  3. 最も不適切なのは ウ です。正しくは、VUCA は、未来の予測が困難な状況を表す言葉です。

ほかの選択肢

  • ア 適切です。経営理念は、企業経営の中核となる考え方を示し、判断や行動のよりどころになります。
  • イ 適切です。ベンチマーキングは、優れた成果を出す他社や他部門の仕組みを測定し、自社と比べて改善する手法です。
  • エ 適切です。ベストプラクティスは、ある分野で最も優れた成果を出している、模範となる方法や事例のことです。

覚えておくこと

  • 経営理念(企業理念):企業経営の中核となる考え方で、判断や行動のよりどころになる
  • ベンチマーキング:優れた成果を出す他社や他部門の仕組みを測定し、自社と比べて改善する手法
  • VUCA:変動性、不確実性、複雑性、曖昧性の頭文字を合わせた、未来の予測が困難な状況

(テーマ・覚えること)

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